クズ彼氏の甘く危険な呪縛


「……ぉえっ」


胃酸がせりあがってきて吐きそうになる。

なんで、なんでだよ、ヨリ。
お前は俺がいないとダメだろ。
なのに……。


ヨリ。


他の女といてもぼんやりすることが増えた。
ヨリのことしか考えられない。

今、なにしてる?
なにを考えてる?
他の男と笑ってんのか?

少しでも、俺のこと……思い出して。

そのうち女から連絡が来なくなった。
最後に会った女からは、「なんか、変わったね」そう言われた。
ハハッと乾いた笑いが漏れた。

なんて薄っぺらくて、空っぽなんだろうな。

そのうち居場所がなくなった。

ヨリに拒絶されたこの世界で、俺はただ”いらない人間”になった。
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