クズ彼氏の甘く危険な呪縛

悪かった、ごめん、違うんだ、ほんとに違うんだ……
ちゃんと話すから、やり直そう? な?
俺が、俺が全部悪いから……お前が全部正しい、それでいい、だから……

声が出ない。喉が、からっからに乾いてて、何かを叫んでるのに音にならない。
なのに、頭の中はうるさい。うるさい、うるさい、うるさい。
ヨリの声が、泣き声が、叫びが、笑い声が……聞こえない。
お前の全部が消えていく、俺の中のヨリが……。

もうわかんねぇ。
わかんねぇけど、ひとつだけ、わかる。

俺は……お前がいないと
ほんとうに、ほんとうに――
だめなんだよ……。

……帰ってきてくれよ。
帰ってきて……お願いだから、もう一度だけでいいから……。

俺の名前、呼んでくれよ。


「ヨリ……ヨリ、ヨリ……っ、うぁ、ああ……」


――俺が悪いから、だからさ、お願い、もう一度だけでいいから。
お願い、捨てないで……ヨリ。
俺の、ヨリ。

……たすけて。
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