ネオンー教えてくれたのは"大人な恋"ー
第14章
放課後のカフェテリア
美結と向かい合って座ってたけど
私はずっとスマホをいじってばかりだった
メッセージのやり取りをしてるわけじゃないのに
なんとなく画面を眺めてるだけで心が落ち着く
だって、そこに”悠”の名前があるから
「…ねえ玲那」
ふいに美結がじっと私を見つめてきた
「…ん?」
「なんか最近さ、変わったよね」
「…変わった?」
「うん、前はもっと冷めてたっていうか…
全部どうでもいいみたいな顔してたのに」
「……」
私は少しだけ目を逸らした
「最近なんか、こう…わかりやすいっていうか」
「わかりやすい?」
「うん」
美結はニヤっとしてストローをくるくる回しながら言った
「恋してる顔してる」
心臓が跳ねた
思わず口元が熱くなるのを感じる
「……別に」
「素直じゃないな〜」
「…まあ、ね」
わずかに笑いながら
小さく肯定した
だって否定できない
悠といる時
今までにないくらい
胸の奥がずっと温かくて
ずっと苦しくて
毎日、心臓がうるさかったから
美結はこっちをじっと覗き込みながらニヤニヤしてたけど
もちろん相手のことまでは聞いてこなかった
──誰にも言えない秘密
その”秘密”が
余計に甘くて、苦しかった
美結と向かい合って座ってたけど
私はずっとスマホをいじってばかりだった
メッセージのやり取りをしてるわけじゃないのに
なんとなく画面を眺めてるだけで心が落ち着く
だって、そこに”悠”の名前があるから
「…ねえ玲那」
ふいに美結がじっと私を見つめてきた
「…ん?」
「なんか最近さ、変わったよね」
「…変わった?」
「うん、前はもっと冷めてたっていうか…
全部どうでもいいみたいな顔してたのに」
「……」
私は少しだけ目を逸らした
「最近なんか、こう…わかりやすいっていうか」
「わかりやすい?」
「うん」
美結はニヤっとしてストローをくるくる回しながら言った
「恋してる顔してる」
心臓が跳ねた
思わず口元が熱くなるのを感じる
「……別に」
「素直じゃないな〜」
「…まあ、ね」
わずかに笑いながら
小さく肯定した
だって否定できない
悠といる時
今までにないくらい
胸の奥がずっと温かくて
ずっと苦しくて
毎日、心臓がうるさかったから
美結はこっちをじっと覗き込みながらニヤニヤしてたけど
もちろん相手のことまでは聞いてこなかった
──誰にも言えない秘密
その”秘密”が
余計に甘くて、苦しかった