月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「ちょっと。調子に乗らないでくれる?」

目の前の女の子に、水を掛けられる。

ここは体育館の裏。

数人の女の子に、私は囲まれている。

「本当に源君と付き合っていると思っているの?」

数人の女の子の中の一人が、私に質問をする。

見れば分かる。

修学旅行で、光清と星を見に行った女の子だ。


「そうだけど?」

私は平然と答える。

「白々しい。」

周りの女の子が、クスクス笑っている。

「あなたみたいなブス。どうして源君が彼女に選ぶと思っているのよ。嘘に決まってるでしょう。」


なるほど。

光清に彼女ができた事に、納得できないわけだ。

「光清が私と付き合いたいって言ったのよ。大体光清は、見た目で女の子を判断するような人じゃないと思うよ。」

「なんですって‼」

案の定、体が震えている。

折角のかわいい顔も台無しだ。


「源君と別れて!さもないと水を掛けるだけじゃあ、済まないからね!」

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