月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
私は勝手に想像しまくり、勝手に否定した。

「母も王子も、幾度となく会ううちに、恋人同士になったらしい。だが、王子は母が身籠った後、いつもの場所に来なくなった。」

「捨てたって事?」

「そういう事になるな。」

う~ん。

益々分からないわ~。

その王子がジャラールさんなのか、お父さんの王様なのか。

でも、年頃的には王様じゃない?

って事は、ジャラールさんの弟!?

いや、その前に!

王様の血を引く、唯一の男子!?


やばいやばい。

ザーヒルがこれを知ったら、この人を跡継ぎに仕立てて、反乱起こすよ~!!

待ってよ。

もしかして、本当はもう知っていて、だからザーヒルは反乱を起こした?

勝ったらこの人を、正統な跡継ぎだと言って?


「あの!」

「どうした?」

「……誰かに、うまい話、聞かされていない?」

「……誰かにと言うのは?」

「具体的に言うと、今回反乱を起こした首謀者のザーヒルに。」

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