月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「高校生?」

「はい。この国の方達は、学校はないんですか?」

オレンジジュースを飲みながら話すと、まるで異国に留学しにきた気分だ。

「……民には職業訓練として文字を教えたり、剣術を教えたりする場所はあるが、そこはクレハの言う“高校生”というモノなのか?」


私の頭の上に、“?”が飛び交う。

少なくても、私の高校では剣術なんてしないよ。

しかもこの現代社会において剣術とかって。

また世界情勢が違うのかな。


「……どうやら違うようだな。どちらかと言うと、家庭教師みたいなものか?」

「家庭教師!?」

さすが王子様。

専門に教える人がいるのか!

「まあ、そんなもん?」

「そうか。クレハはまだ、学びの途中なのだな。」

「はい。」

なんとか分かってもらって、よかったよ。

「だとしたら、まだ口説くには早すぎたかな。」

「はい?」

ニコニコしているヘサーム王子。

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