月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
そしてお次は、口をポカーンと開けている弟だ。

「で?あんたは何?」

「いや、本当に恋人って、できるんだなって思って。」

その意見に、面食らう私と光清。

「ああ、まあ、そう、だね……」

実は私だって、勢いで光清と付き合うって言ったけれど、その日の夜は、“私に彼氏?”と驚いて、眠れなかった。

「ははは。そんなに、驚くことじゃないよ。年頃になれば、誰だって一人二人はできるよ。」

一方で光清は、冷静な意見。

う~ん。

そんなものなのかな。

姉なのに、弟と一緒に悩む。

「そろそろ行こうか、紅葉。」

「うん。」

玄関を出ようとすると、二人は私達を見ていた。

「紅葉だって。」

「呼び捨てね。」

そしてニヤニヤしている。

「あのね。前からこういう呼び方なの。」

「はいはい。」

家族に見守られながら、初デートに出発した私達。

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