月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
遊園地に着いた私達は、何から乗るか、二人で迷っていた。

「絶叫系は、紅葉がダメだし。」

「車運転するヤツは?」

「俺はいいけど。紅葉、運転できる?」

振り返ると、いつものニコニコ笑顔。

「……運転って、普通男子がやるものじゃない?」

「ん?」

お互い目を合わせて、二人供、苦笑い。


「そうだ!観覧車は?」

デートの定番だと、私が勝手に思っている、ラブラブスポット。

「……ごめん。」

「えっ?」

「俺、高い場所、苦手……」

これも全く恥ずかしがるでもなく、申し訳なさそうにするでもなく、光清はただ笑顔で立っていた。

反則だって。

光清みたいな、王子様顔にそんな事言われたって、大抵の女子は、許してしまう。

でも、私は!

光清の王子様スマイルに、もう免疫がある!

「もう!光清ってば。じゃあ、何に乗るの?」

そんな笑顔は、通用しないぞ作戦。

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