月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
美少年と美少女が、お互い見つめ合う。

えっ?

なに、このドラマのワンシーンみたいなモノは。


「まあ、同じようなモノだね。」

ときわは、余裕で答える。

「『やっぱり私達、幼馴染みに戻るのがいいみたい。』って、あれ。本当だったんだ。」

「嘘ついてどうすんの。」

二人の会話に、呼吸が早くなる。

「つまりときわは、俺の嫌なところを知って、別れたくなったって事か。」

「中学生よ?子供だったのよ。」

何?

別れた?

中学生の時?

何の話をしているの?


「けれど俺、初カノがときわで、よかったと思ってるよ。」

「あら、そう。それは有り難うございます。」

「ときわは?」

「私は、光清が初カレで、最悪だったけれどね。」

「なんで!?」

「自分の胸に聞いてみなさいよ!」

「いや全然分かんない。」

そこまでの会話で、私は教室の入り口を離れた。

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