月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
二人と知り合ったのは、高校生になってから。

決してセットで仲良くなったわけじゃない。

ときわとは、本当に気が合うから友達になったし、光清だって、偶然席が隣で、よく話すようになったから、友達になった。

ときわと光清が幼馴染みで、幼稚園から小・中・高と腐れ縁だと聞いたのは、2年生になってからだった。


そっか。

二人は中学生の時、付き合ってたんだ。

はははっ。

知らなかったなんて、笑っちゃう。

要するに近くにいる女の子を、光清は好きになっただけ。


「紅葉!」

学校の校門を出たところで、光清に追い付かれた。

「先に一人で帰るなんて、酷いよ。」

走ってきたのか、ハァハァ言ってる。

「教室の窓から紅葉の姿が見えて、慌てて走って来た。間に合ってよかった。」

そんな姿も、通りすがる女子生徒を、キャーキャー言わせている。

「ごめん。今日は一人で帰りたい。」

「何で?また王子様を思い出した?」

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