月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
1年生だった時。

ときわと話をしている時は、光清は他の男子と話をしていた。

たまに同じ中学校出身の友達として話に加わるだけで、今みたいに、3人で仲良くなんてなかった。

あの時から光清は、ときわと密かにやり直したいって思ってたの?


「でも、ときわは違った。ときわの中で、俺はもう終わってたんだ。それも苦しかった。そんな時、紅葉と仲良くなった。」

ときわを通じて、光清と仲良くなった。

隣の席で、小テストの添削とか、教科書忘れた時に、見せ合ったりとか。

だんだん、仲良くなっていった。

男友達って初めてだから、なんだかくすぐったかった。


「紅葉のおかげで、また俺恋しようって。人生、また前を向いて歩こうって思えた。紅葉がいてくれたから、失恋も乗り越えられた。紅葉を好きになったから、ときわの事、忘れられた。」

「光清……」

「紅葉は?俺と一緒にいて、王子様との別れ、乗り越えられない?」

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