月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「ときわ!俺はふざけてるんじゃないぞ!」

「私もよ!」

光清と私の息があがる。

「私だって本気です。」

ときわが腕を組んで、私の前に立った。


「紅葉は精霊に呼ばれた。光清は嫌な予感がした。どっちも運命感じるでしょ。後はどっちの運命が強いかよ。」

さすがときわ。

良いこと言う。

「ん?待てよ。そのどっちの運命が強いか決めるのが、ジャンケンかよ。」

「あら。ジャンケンだって、運が強くないと勝てないのよ。」

私と光清は、お互い向き合った。

「行くぞ、紅葉。」

「いつでも!」

「いいわね、二人とも!ジャンケン……ポイ!」

私はパーを出して、光清はグーを出した。

「やったあ。勝った!」

嬉しさのあまり、ジャンプ。


「紅葉の勝ち。じゃあ光清。一緒にあの本、探すわよ。」

「あ~あ。嫌な予感だけは負けないんだけどな。」

ときわと一緒に、渋々あの本を探し始めた光清。

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