月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「お願い!どうしてもこの本の続きを知りたいの!」

怯える二人に、特に光清に見えるように、その本を両手で抱えた。

「本当にその本、信じていいのか?」

「えっ?」

「俺達が一緒に探した時には見つからなかったのに、紅葉一人になった途端、出てくるなんて……俺、その本が恐ろしくてたまらない。」

私は息をゴクンと飲み込んだ。

私だって怖い。

あれだけ探してなかった本棚から出てきた。

しかも一人でに、棚から落ちた。

まるで、本に意思があるかのように。

「まあまあ。二人とも落ち着いて。」

そんな中、ときわだけが落ち着いていた。

「その本、突然出てきたの?なにかきっかけとかなかった?」

ときわの言葉に、私はあっと声を漏らす。

これだと思いながら、ポケットから緑色のペンダントを取り出した。

「これ。これを思い浮かべたら本が出てきたの。」

私は二人に、緑色のペンダントを見せた。

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