月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
文章は終わっていた?

この物語は、ジャラールさんとネシャートさんが結ばれるところで、終わっていた?

じゃあ、これから教えてもらうところは、誰も予期していなかったってこと?


「えーとね。ジャラール王子はハーキムを従え、隣の国へ帰国した。隣の国の王は、ジャラール王子を快く迎え、ようやく親子の対面を果たした。」

王様に本当の父親の元へと言われた時の、ジャラールさんの顔が浮かぶ。

本当の父親だと思っている人に、“本当の父親の元へ”と言われ、本当に悲しそうだった。

隣の国の王様が、快く迎えてくれた事で、少しは気が楽になってくれればって、思った。

「その後、ネシャート王女とジャラール王子の婚約が決まり、両国はようやく和解への道を進んだ。」

それを聞いて、私は両手を合わせて握った。

よかった。

これでジャラールさんとネシャートさん。

堂々と、一緒にいられるんだね。

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