月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「大丈夫です。行きましょう!」

私の返事を合図に、兵士達が一気に階段を降り始める。

それに付いていくのが、やっとだ。

「大丈夫ですか?クレハ様!」

「なんとか!」

本当は転げ落ちそうになっているけれど、みんなに迷惑がかかるから、必死に階段を降りる。


この先、どうなるんだろう。

そんな不安を抱えながら、足が棒になるまで、ひたすら階段を足で蹴った。

「もう少しです!」

「はい!」

返事をするのも、一苦労。

だんだん息があがる。

この階段、こんなにハードだったっけ?

死に物狂いとは、この事だ。


やっと一番下についた時、私はその場に倒れこんでしまった。

「クレハ様!」

「だ、大丈夫……です……」

なんとか起き上がり、ハーハーしながら周りを見渡した。

どこかで見た事があるような、使用人達がところ狭しと、ひしめきあっている。

みんなどことなく、痩せた気がした。

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