月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「分かりました。私が共に参りましょう。」

「あなたが?」

今、さっき会ったばかりの人なんだけど。

「ナディアと申します。あなた様の警護をジャラール王子より申し伝えられました。」

そして、今日会ったばかりの私に、膝を付く。

「どうして?私にそこまで……」

「勘違いなさらないように。私が仕えるのはあくまでジャラール王子。あなたの事は頼まれただけです。」

あっ、そう。

そう思いながら、一人で行くよりはマシかとも考えた。


「信じても、大丈夫なんですね。」

「ご安心下さい。ジャラール王子の命令は絶対です。」

あくまで、ジャラールさんなんだと思いながら、勝手に納得。

とにかく、命を守ってくれれば、それだけでOK。

「クレハ様。外に出るのであれば、こちらです。」

ナディアさんは、後ろにいる兵士達に合図を送ると、私と二人で壁を縫うように走った。

「ここです。」

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