隠れ美少女とクール系男子
 お父さんの発言がよっぽど衝撃的だったのか箸から一口サイズのハンバーグがお皿へUターンした。



「…………ん? えっと? 冗談……だよな?」

「いや、真面目な話だ」



 その言葉でさらに混乱したらしく、ついにフリーズする兄ちゃん。

 おーい、と手を振っても全く動じなかった。そんなに爆弾発言だったか?



「……まずそうなった経緯を教えてくれ」



 兄ちゃんにそうお願いされたので夢の出来事から今までのことを説明してあげた。



「なるほど? 愛笑の言い分は分かった。人間不信を克服したいというのもいい変化だからな。だがなぁ、いいか──」



 兄ちゃんは一度言葉を区切ったあと、一気にわたしへ語りだす。



「学校での人間関係がうまくいかなかったらどうするつもりだ? また愛笑が、あんなふうに弱っていくのを俺はもう見たくないぞ!」

「まあまあ、落ち着けって。そうならないように夢月学園に転入させるんじゃないか」

「どういうことだ?」
< 13 / 54 >

この作品をシェア

pagetop