隠れ美少女とクール系男子
 支度を済ませ、リビングに向かうと弁当を用意するお母さんの姿が見えた。



「あら、愛笑。今日は早いのね、珍しいわ」

「昨日は早めに寝ちゃったからね。なにか手伝うことはない?」

「えぇ? いいわよ、別に。ゆっくりして」

「私の分の弁当も増えたんだからこれくらいやらせて。ただでさえ自分の含めて三人分作るっていうのに。たまには頼っていいんだよ?」



 そう言い、問答無用で弁当作りを手伝うわたし。お母さんは困った顔をしながらもおかず作りを再開していた。

 弁当が作り終わった頃、お父さんや兄ちゃんが起きてきた。



「おぉ、今日は愛笑の作ったおかずもあるのかい!?」

「愛笑が珍しく早起きしてくれて手伝ってくれたのよ〜」

「はいはい、兄ちゃんバレバレだよ。つまみ食いするならその分のおかずを減らしましょーね」

「んなっ……! 俺はまだ食べてないぞ」

「まだ、でしょ。未遂でよかったね」



 全員分の弁当を風呂敷に包みみんなで朝ごはんを食べそれぞれ学校や仕事に行く。
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