隠れ美少女とクール系男子
「ここかな?」



 目の前にどーんと立ちはかる生徒会室の扉。中からなぜか兄ちゃんの大声が聞こえている。

 そっとドアを開けると目の前で何かを力説する兄ちゃんの姿。それを苦笑いで聞いてあげている生徒会一同。

 ……何ともシュールな光景が広がっている。

 その中に翔の姿もあった。どうやら生徒会役員の一人だったらしい。私に気づいたのか顔を上げた。

 だが、私はそんなことは気にせず、目の前の兄ちゃんに標的を定めている。

 何を力説しているのかと思えば妹(わたし)自慢だったのだ。つまり、三年生の階での妙な噂は兄ちゃんの仕業ということらしい。

 なんということ、恥ずかしいことこの上ない。いい迷惑だ。

 わたしは、静かに生徒会室に入り静かに扉を閉める。

 そして、気づかれないように背後に立つと懐から特大ハリセンを取り出し、兄ちゃんの頭上に向かって振り落とした。

 スパーン、と気持ちのいい音が生徒会室中に響く。

 その直後に兄ちゃんの絶叫が響き渡る。
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