王子と姫の溺れる愛
自宅マンションに帰り、買ってきたクッションなどを開ける。

「やっぱり、あまりにも可愛らしくてソファに合いませんね(笑)」

「ソファに合わなくても、メグに合ってるから大丈夫だよ」

「あ!アロマオイル、持ってきますね!」
そう言うと、ソファから立ち上がった芽梨。
その手を掴み、引き寄せ抱き締めた琉王。

「ダメだよ、離れないで?」

「え?でも…」

「芽梨様、私がお持ちしますよ」
そこに館花が来て、声をかけてきた。

「あ…すみません。
リボンのついたこれくらいの箱です」
手で箱の形を示す。
館花が頷いて、リビングを出ていった。

それを見送り、琉王が芽梨の頬に触れる。
「可愛い…//////」
うっとりとして言い、顔を近づける。

「あ、ちょっ…」

「え?どうして押し返すの?」

「館花さんが来ますから…」

「館花が動揺すると思う?」

「あ…」

元々から琉王の家政婦として通っている、館花。
家政婦として完璧。
しかし、まるでロボットのように感情がなく淡々とこなす。
琉王と交際中、何度もマンションに来たことがあるのだが、リビングで琉王とのキス場面を見ても表情が変わることがないのだ。

「ね?だから、僕を拒むの禁止…………」

琉王の顔が近づき、二人の口唇が重なった。


その後、館花が淹れたコーヒーを飲みながらゆっくり過ごして夕食後………

「メグ、もうそろそろお風呂に入ろうか?」

「はい!」

「おいで?」

「え?」

「ん?」

「おいで?」

「うん、おいで」

「それって“一緒に入る”ってことですか?」

「そうだよ」

「え…でも…は、恥ずかしいです…//////」

「でも僕達、夫婦だよ。
夫婦は、何でも一緒にこなすんだよ?
婚姻届にも、小さく書いてたでしょ?」

「え!?
そ、そうなんですか!?
み、見てなかったです…」

「だから当然、お風呂も一緒だよ」

「そ、そうなんだ…//////」

ピュアなお嬢様、芽梨。
琉王の言う事を、疑いもなく聞き入れる。

琉王の嘘を顔を赤くして受け入れ、恥ずかしそうに風呂場に向かった。


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