王子と姫の溺れる愛
そして、二階堂と一緒に琉王のいる部屋に向かう芽梨。
二階堂がノックしようとすると、ちょうど井高が出てきた。
「二階堂さん、芽梨様も!
今、様子を見に行こうと思ってました!」
「井高さん、こんにちは!
あ、あの…
琉王さんと兄様は、その…怒ってなかったですか?」
「え?
怒る?
お二人がですか?」
「私、電話出なかった上に“お話したくない”ってメッセージ送ったので……」
「怒るどころか…“謝りたい”とおっしゃってますよ!」
「え?」
「芽梨様は、何も悪くない。
大丈夫ですよ!」
「井高さん…」
「お疑いになるのなら、ご自分の目で確かめてください」
「芽梨様、さぁ!」
井高と二階堂が、芽梨を部屋に促す。
芽梨は手で胸を押さえ、ふぅ…と大きく息を吐いた。
そして、部屋に入った。
「琉王様、勇雄様!
芽梨様が来られましたよ!」
井高が声を掛けると、琉王と勇雄がこちらを向いた。
「メグ!!」
「芽梨!!」
琉王が脇目も振らず、芽梨の元へ駆け出した。
そして力強く抱き締めた。
「メグ…メグ…ごめんね!ごめんね!」
「うぅ…」
芽梨は涙が溢れて、言葉にならなくて、琉王にしがみつくように抱きついた。
そんな芽梨に、勇雄も「芽梨、俺も悪かった!」と頭を下げた。
勇雄に向き直る、芽梨。
「兄様…」
「芽梨は、勘違いしているみたいだが…
俺は、琉王が嫌いで結婚を反対したんじゃない。
嫌いだから、琉王に突っかかるんじゃないんだ」
「え?」
「俺はただ…芽梨の傍にいたいだけ。
俺のワガママで、琉王に突っかかってるだけだ。
芽梨が責任を感じることなんて、何もない」
「兄様…」
「芽梨は、俺の全てなんだ。
一回り以上年下の妹だからかな?
芽梨が生まれた時から、可愛くてしかたがない。
芽梨はずっと俺にくっついて、慕ってくれて、頼ってくれてた。
でも琉王に出逢ったあの日から、俺よりも琉王にくっついて、慕って、頼るようになった。
…………俺は、琉王に嫉妬してるんだ。
琉王に全て取られたからな……」
「でも!私は兄様が大好き!!!」
「芽梨…」
「確かに、琉王さんに出逢う前までは兄様が一番だった。
琉王さんに出逢ってからは、琉王さんのことが一番好きだけど…
でも…でも!やっぱり、兄様も大好き!!!
前にも言ったように、琉王さんは兄様に似てるの。
だから好きになったんだと思う」
芽梨は目に涙を溜め、思いを勇雄にぶつけた。
勇雄は、嬉しそうに笑っていた。
二階堂がノックしようとすると、ちょうど井高が出てきた。
「二階堂さん、芽梨様も!
今、様子を見に行こうと思ってました!」
「井高さん、こんにちは!
あ、あの…
琉王さんと兄様は、その…怒ってなかったですか?」
「え?
怒る?
お二人がですか?」
「私、電話出なかった上に“お話したくない”ってメッセージ送ったので……」
「怒るどころか…“謝りたい”とおっしゃってますよ!」
「え?」
「芽梨様は、何も悪くない。
大丈夫ですよ!」
「井高さん…」
「お疑いになるのなら、ご自分の目で確かめてください」
「芽梨様、さぁ!」
井高と二階堂が、芽梨を部屋に促す。
芽梨は手で胸を押さえ、ふぅ…と大きく息を吐いた。
そして、部屋に入った。
「琉王様、勇雄様!
芽梨様が来られましたよ!」
井高が声を掛けると、琉王と勇雄がこちらを向いた。
「メグ!!」
「芽梨!!」
琉王が脇目も振らず、芽梨の元へ駆け出した。
そして力強く抱き締めた。
「メグ…メグ…ごめんね!ごめんね!」
「うぅ…」
芽梨は涙が溢れて、言葉にならなくて、琉王にしがみつくように抱きついた。
そんな芽梨に、勇雄も「芽梨、俺も悪かった!」と頭を下げた。
勇雄に向き直る、芽梨。
「兄様…」
「芽梨は、勘違いしているみたいだが…
俺は、琉王が嫌いで結婚を反対したんじゃない。
嫌いだから、琉王に突っかかるんじゃないんだ」
「え?」
「俺はただ…芽梨の傍にいたいだけ。
俺のワガママで、琉王に突っかかってるだけだ。
芽梨が責任を感じることなんて、何もない」
「兄様…」
「芽梨は、俺の全てなんだ。
一回り以上年下の妹だからかな?
芽梨が生まれた時から、可愛くてしかたがない。
芽梨はずっと俺にくっついて、慕ってくれて、頼ってくれてた。
でも琉王に出逢ったあの日から、俺よりも琉王にくっついて、慕って、頼るようになった。
…………俺は、琉王に嫉妬してるんだ。
琉王に全て取られたからな……」
「でも!私は兄様が大好き!!!」
「芽梨…」
「確かに、琉王さんに出逢う前までは兄様が一番だった。
琉王さんに出逢ってからは、琉王さんのことが一番好きだけど…
でも…でも!やっぱり、兄様も大好き!!!
前にも言ったように、琉王さんは兄様に似てるの。
だから好きになったんだと思う」
芽梨は目に涙を溜め、思いを勇雄にぶつけた。
勇雄は、嬉しそうに笑っていた。