王子と姫の溺れる愛
盲愛
とにかく、芽梨が愛しくて堪らない琉王。
常に傍にいたがり、触れたがる。

芽梨の前では、琉王に“理性は存在しない”


朝、目を覚ます琉王。
腕の中で、芽梨がぐっすり眠っている。

「………はぁ…可愛い//////
それこそ、天使みたいだ…」
優しく頭を撫で、ひたすら見惚れていると……

芽梨が目を覚ました。
「ん…
………あ…琉王さ…おはようございます…」
見上げて、ふわりと笑う芽梨。
しかし、まだ眠そうだ。

「フフ…おはよう!
起きようね、メグ。
大学遅れるから」

「はい…」
ゆっくり起き上がると、琉王が両手を広げて「おいで?」と微笑んだ。

吸い寄せられるように抱きつくと、頬を擦り寄せて抱き締められ、抱き上げられた。

「え?琉王さん!?」

「連れてってあげるよ」

「だ、大丈夫です//////
自分で歩けますので!」
一気に目が覚めて、慌てて下ろすように言う。

「でも、眠そうにボーッとしてたよ?
転んだりしたら大変でしょ?」

「もう目が覚めました!」

「でもすぐだから!」
洗面台の前で下ろされた。

「……//////」

「可愛いなぁ」
恥ずかしそうに視線を逸らす芽梨に見惚れる。

「恥ずかしいんですからね!
ダメですよ!」

「え?でも、夫婦はやっぱりこれくらいしないと!」

「いくら婚姻届に書いてあっても、恥ずかしいです…
それに、父が母にこんなことしてるの見たことありません!」

「そうなの?
メグが見たことないだけだと思うよ?」

「あ、そ、それは、そうかもですが!!//////」

「椿姫さんに聞いてみな?
きっと、いつもお姫様抱っこされてるはずだよ?」

「……//////」


そして朝食中。
ソファに掛けている琉王のスーツのジャケットから、スマホの着信音が鳴り始めた。

「ん?琉王さん、お電話では?」

「後からかけるから」

「でも、お仕事のお電話かもですよ?
すぐ、出た方が……」

「はぁ…しかたないね…」
館花に視線を送ると、館花が頷きスマホを取りに向かい渡した。
琉王は、今は切れてしまったスマホ画面を操作し確認する。
でもすぐ、ダイニングテーブルに置いた。

「え?琉王さん?
かけ直さないと!」

「メグとの時間を割いていい相手じゃないから。
メグが大学に行ってからかけるよ」

淡々と言った琉王が、向かいから手を伸ばしてくる。
芽梨の頬に触れた琉王。

「メグといる時は、メグのことだけに集中したいからね」と微笑んだ。


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