王子と姫の溺れる愛
乾杯をし、琥珀達が揃って「おめでとう〜」と祝いの言葉を伝える。

「ありがと」

それぞれ近況などを話しながら、酒や食事を堪能する。


「―――――あ、そう言えば!
琉王さんの相手の姫、まだ大学二年って聞いたんすけど……」
緑郎が窺うように切り出す。

「そうだよ。
ついこの前、二十歳の誕生日を迎えたんだ」

「スゲー(笑)
俺には、無理だな…
いくら好きな女でも、まだ二十歳の学生を嫁さんになんて……」

この5人の中で、緑郎のみ一つ年下だ。
緑郎は今年、建設会社に就職したばかりだ。

「僕的には、出逢ったその日にプロポーズしたかったんだけど…
さすがに、ダメかなって」

「ほんと、好きなんですね(笑)」

「うん。好きだよ、凄く」

「どんな子なんだ?」

「そうだね…
一言で言えば……姫そのモノだね。
容姿や性格…どこを見ても」

「へぇ~」

「服とか装飾品とかも“お嬢様”って感じ!
そうゆう意味では、椿姫さんは違うでしょ?」

琉王に言われ、琥珀が「あー、確かにな(笑)」と笑った。

「椿姫さんは上品で綺麗な感じ。お嬢様ってゆうより、貴婦人みたいな。
メグも上品だけど、ガーリーなふわふわした感じだからね。
レースとか、リボンとか…必ず、髪にカチューシャかリボンを付けてるんだ」
そう言いながら、琉王が写真を見せた。

チューリップの花束を持った芽梨が、微笑んでいる。
フリルのついた姫系のガーリーなワンピースを着て、髪にはリボンのカチューシャをつけている。

上品で可憐な少女という感じだ。

「そうそう、こんな感じ!」
それを横から琥珀が覗き、うんうんと頷いた。

「わ…//////」
「可愛いな…//////」
「なんか、モデルみたいっすね//////」

「可愛いでしょ?
今年の春かな?
デートした時にチューリップを見に行ったんだけど、その時に撮った写真。
この写真、一番気に入ってるんだ」

スマホ画面の芽梨の頭を撫でる、琉王。
はぁ…と、大きなため息をついた。

「どうした?琉王」

「メグに会いたい…」

「フッ…!」
呟く琉王に、琥珀が噴き出す。

「見てよ、可愛いでしょ?」
琥珀に見せつけるように、スマホ画面を向ける。

「あぁ、可愛いと思うぞ?
そこは否定しない。
……………でも、俺にとっては椿姫が一番だ」

「わかってるよ。
僕だって、椿姫さんのこと綺麗だって思ってる。
でも僕にとっては、メグが一番綺麗だ」

琉王と琥珀が、意味深に微笑み合う。
すると、恵也達が「スゲー」と感心したように言った。


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