王子と姫の溺れる愛
「何?」
「何だよ!」

「いや、琉王はともかく…
琥珀が嫁さん以外の女を“可愛い”とか褒めるなんて、なかなかねぇからさ!
びっくりしちまって!」

恵也がそう言って、俊太と緑郎も頷いた。

「まぁ、確かに…なかなかねぇな(笑)
でも芽梨は、またちょっと違うからな!
典型的なお嬢だし。
姫坂財閥も、それなりに格式が高い財閥一家だしな。
そこの令嬢だからな。
ピュアで世間知らずだが、礼儀や教養とか完璧だし。
それに、写真で見てもこの容姿だろ?
実際に会うと、もっと可愛いぞ(笑)」

「へぇ~、会ってみてぇ!」

「僕も会いたいよ、一刻も早く……」

シュン…と落ち込んだようになる、琉王。
そこに琉王のスマホ画面がパッと変わり、芽梨からメッセージが入ってきた。

そのメッセージをみんなで見る。
【琉王さん♪
お食事中、失礼します!
お帰りになる時に、連絡いただけますか?
それに合わせて、私も自宅に帰りますので(⁠•⁠‿⁠•⁠)
芽梨♡】

そのメッセージを見て、またパッと表情が明るくなる。

「ねぇ、帰っていいかな?
メグも会いたがってるし!」

いやいや…会いたがってはないだろ!これ!

琥珀達は同じ事を思い、苦笑いをする。

そして琥珀が「じゃあ…解散すっか?」と言った。
恵也達も頷く。

続けて、琥珀が言う。
「芽梨についでに迎えに来てもらったらどう?
で、俺も送ってよ!
どうせ芽梨も、矢澤に迎えに来てもらうんだろ?」

「そうだね」

芽梨に電話をかけた。
すると………

『琉王?』

「は?お兄さん?」

『どうした?』

「は?
それはこっちのセリフです。
どうしてお兄さんがメグのスマホに出るんです?」

『芽梨は、手洗い中』

「…………メグが戻って来たら、伝えてください。
今から解散するから、迎えに来てほしいって。
どうせメグを矢澤が迎えに行くんだから、ついでに僕と琥珀も乗せてって」

『…………ん、わかった。
で?何処の店?』
少し沈黙があって、答える勇雄。

「○○にある、△△って居酒屋です」

『わかった。
20…いや、15分もあれば着くから。
わかりやすい所に出てろよ』

通話を切って、琉王達は居酒屋を出た。


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