王子と姫の溺れる愛
それからは、車内の雰囲気が良くなり……

「恵也さんは、どのようなお仕事をなさってるんですか?」

「あ、俺は営業です!医療品の」
後ろを振り向き、答える恵也。

「へぇ~!
じゃあ…サワヤ総合病院は、ご存知ですか?」

「え?もちろん!
俺の営業担当先ですよ!」

「やっぱり!
私の友人のご両親が経営している病院なんですよ!
ご両親が、褒めてました!
まだお若いのに営業力があって、雰囲気や人柄も素敵だって!」

「ほんとですか!?
スッゲー嬉しい!
元々は先輩から引き継いだんですが、やっぱ大きな病院なので不安だったんです(笑)」

「フフ…」
微笑んでいる芽梨。

「……//////」
恵也はそんな芽梨に見惚れ、うっとりとしている。

「恵也」
そこに琉王が、恵也の視線を遮るように芽梨を抱き寄せ隠した。

「え?」

「もう終わり!
メグは僕のなんだから!」

「あ…はいはい(笑)」

「メグも!
あんまり、僕以外の男と話しちゃダメ!」

「え?
それも、婚姻届に書いてあったことですか?」

「え?
あぁ…そうだよ!
ね?だから、ダメ。
わかった?」

「うーん…
でも、琉王さんもお仕事で女性とお話しますよね?
矢澤とはよくお話しますよ?」

「うん、そうだね。
だからね。
“必要以上話すことは、控える”って書き方してるんだ。
あんまり神経質にならなくていいけど、控えて?」

「そうなんですね。
わかりました!」

「琉王、何の話だ?」
「お前、芽梨に何吹き込んでんだよ!」
琥珀と勇雄が、割って入ってくる。

「こっちの話」

「つか、婚姻届にそんな注意書―――――」
「琥珀!!」

琉王の鋭い視線に、琥珀は「あぁ…はいはい…(笑)」と口をつぐんだ。

「どこまで、俺の妹を支配してんだよ……」
勇雄が呟く。

琥珀は(俺以上に、狂ってる…(笑))と意味深に笑い、恵也も(琉王らしいや!)と笑っていた。

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