王子と姫の溺れる愛
嫉妬
「――――――いってらっしゃい、メグ!」

「はい!行ってまいります!」
小さく手を振り、門をくぐる芽梨。

今日も大学に芽梨を送り、会社に向かう琉王。
朝から家で何度もキスを交わし、大学前に着いてからもキスを交わして送り出す。

琉王の運転する車が走り去って、芽梨は門をくぐった。

掲示版の方へ行き、今日の予定変更がないか確認する。

すると、背後から「芽梨ー!」と呼び声が聞こえてきた。

「ん?あ!ミチエちゃん!」

サワヤ総合病院の院長の娘・ミチエが駆け寄ってきた。

「おはよ!」

「おはよう!」
微笑み合って挨拶する。

「変更ある?」
ミチエも、掲示版を見つめる。

「ううん、ないみたい」

「そっか…
カクエダ教授の講義、やだなぁー」

「フフ…厳しいもんね…(笑)」

「芽梨は良いわよ!
なんか、気に入られてるし(笑)」

「あ、お祖父様の知り合いだから」

「え?そうだったの!?」

「うん。
なんだか、見たことある方だなって思ってはいたんだけど…
ずっとわからなくて(笑)
この前実家に帰った時に、パパのお話してて思い出したの!」

「そうだったんだ!
やっぱ、顔広いわね!」

「フフ…」

ミチエと一緒に講義室に移動する。

講義室では、他の友人達が芽梨とミチエに手を振っている。
「こっち〜!」

芽梨とミチエも振り返し、席に向かった。
友人達の中には、男性の友人も数名いる。

琉王に“男性との会話は控える”と言い聞かせられている、芽梨。

「おはよう〜!」
「おはよう!」

ミチエの隣りに座り、あまり話さないようにする。
そして挨拶し合い、芽梨は筆記用具などを机に出した。

「あ、そうだ!
ミチエちゃん、今日終わったら時間ある?」

「うーん…
ごめん、予定があるの…」

「そっか!
うん、わかった!」

「でも、どうして?」

「お買い物に付き合ってほしくて…
琉王さんにプレゼント買いたいんだけど、何が良いかなって!」

「フフ…そっか!
うーん…それなら、尚更芽梨が考えて選んであげないと!
きっと、それが一番喜ぶよ!」

「そうかな?
…………うん、そうだね!」


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