王子と姫の溺れる愛
初夜
一週間後。

琉王の言っていた通り、姫坂邸に引っ越し業者が来た。
姫坂家の使用人達とともに、芽梨の荷物が運ばれていく。

「お嬢様は、こちらで休まれててください。
今、ミルクティーをお淹れしますね!」

「え?
私も、何かお手伝い……」

「お嬢様はそんなことなさらなくて良いんですよ?
全て、我々の仕事ですから」

「でも、私の引っ越しだし…」

「それよりも、琉王様に連絡されましたか?
出る前に連絡する約束では?」

「あ、そうだった!」

「では琉王様に、あと30分程で屋敷を出るとお伝えください」

「わかった」

琉王に電話をかけると、すぐに出てくれた。
『メグ!』

「琉王さん、おはようございます!」

『おはよう!
引っ越し業者、来た?』

「はい!
朝一番に来てくださって、今トラックに運んでいただいてるところです!
あと、30分程で屋敷を出れそうです!」

『じゃあ…こっちに着くのは、50分後くらいか……
なんだか、長く感じる(笑)
早く、メグに会いたい!』

「私も//////」

『メグ』

「はい」

『………好きだよ』

「え…//////はい、私もです//////」

『どうしようもないんだ。
好きすぎて………』

「琉王さん?」

『………』

「琉王さん、どうしました?」

『ううん。
…………ところで、お兄さんは?そこにいるの?』

「え?
兄様は、お仕事に行ってます。
急にお仕事が入ったらしくて」

『そっか。
とりあえず、待ってるね!』

「はい!」
芽梨は微笑み、通話を切った。

一方の琉王も通話を切り、クシャっと自身の髪の毛を乱暴に掴んだ。

「やっと、手に入った……!」
そして、ポツリと声を出す。

ずっと、この日を待っていた。
大学で見かけて、一目惚れした日からずっと……

メグが来たら、真っ先に抱き締めて腕の中に閉じ込めよう。
そのまま片時も離れずに、メグを僕だけのモノにするんだ。

琉王は、期待に胸を高鳴らせていた。


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