ダイヤモンド
私…芸能界入り浸ってる。
もう駄目かもしれないと思った。その時だった。
「夢なんだろ」と言ってくれた。梶のことを思い出した時、頭が痛んで、「俺、お前が好きだ」と梶が言って、「きもっ」と、叫んだことは、覚えてた。それから逃げるかのように真一朗の所へ行ったのか聞かれたが、応えなかった。むしろ逃げていた。何もかもから逃げていた。連絡手段を全て断ち切った。何もかも全てと言ったら全てだ。スマホを売りに行ったら速攻で売れた。データーも入れっぱなしだったことは、秘密にしておいたら、お兄ちゃんから怒られた。最も一番上の賢そうな聡太兄ちゃんから…。
そして、主人にも言われた。「愛してる」と。嬉しかった。2人の男から愛されてるなんて馬鹿なことを言った。絶対的に有り得ないの。そのうちに奥さんが出て来てこのように言うだろう。「うざい」と…。そうなる前に何とかしようと占いを始めた。
そして、梶と奥さんになる予定の人を出会わせて結婚まで導いた。勿論、その間、梶がこちらに向かって来ていたことは、ひた隠しにしてあげてた。
あの時、何故あのような写真が出たのか、分からない。写真を合成したとしか思えない…ヌードっぽい女性のからだの写真と…子供の写真と、「お前を見てる」という梶の奥さんと思われる人からの嫌がらせメールの数々。
嫉妬されたんだと思ってた。
あの時までは…。
あの日は、晴れていた。ずっと日天下15℃程度の暑さで、涼しかったのを覚えてる。
「おりゃ」と、勢いよく後ろから刺され掛けて、逃げた感じになったが、咄嗟に「たかゆき何やって…」と言っていた。
梶の奥さんだった。
見間違えなんかじゃなかった。
警察の方で、自白したらしい。
怖い事に、昨日(2025年6月24日)にニュースになってた。
包丁を持った…と。
「受けましょうか。試験」と、咄嗟に隠すように梶の奥さんらしき人に、そう言われた。意味が分からない。試験ならとっくに受けて受かってる。
意味不明だった。
怖かった。子供達も狙われてると思うと、身に沁みて感じた。怖すぎて泣いた。長女は、公安警察。次女は、警察。長男は、自殺扱いの公安警察。次男は、公安警察。三男は、公安警察という、一家揃っての警察だった。
父たかゆきは、一家の大黒柱。
大きい存在だった。
ただ、お互い記憶を失っていて、一度結婚していた関係だったなんて私は、忘れていた。主人も忘れていたと言っていた。このことは、後から知った。
ありがとう…と聞こえたような気がした時、奥さんが泣いていた。「人工呼吸…わざとでしょう。死ね」と言っていた。
包丁は、私が抑えた。咄嗟に左手が動いて、ピアノをやっていたからか、握力も強く、意外とイケた。
「……」無言を貫き通す私。
基本中の基本。
女王をやっていた時も習った手法だった。最も私の過去生だったけれどね。
身の護身用の手法だった。
一応、梶とは、メールだけしたことがあった。
「好きです」と、来たメールに合わせてメールを打った。
これが原因となったのだろう。
きっと…。
だけれど、1日付き合っただけで終わった関係だった。
「メールだけしろ」と梶に言われて、一応上司だったと思う。あの頃は…。断れなかった。1日悩んだ。怖かった。
2日目。「メールだけでもして下さい」と、梶に言われた。
速攻で、断ったが、トイレ行ってる間に流れが変わった。
実妹がいた。
「あー、彼氏?いるいる。たかゆきって言うの。でもあれ、姉目当て」と言っていた。
たかゆきは、私の初恋の人だった。
実妹に取られるなんて、なんて滑稽な話なんだろうと思っていた。ショックで体が震えた。
ツインレイだった…私の…。
占いでも出たし、何でも出た。テレビの占いでもたかゆきとまりなで繋がるって発表されていたし、昔は、テレビで普通に言っていた。あの時代が懐かしい…。
「メールかぁ…」と、気付いたら言っていた。
「ごめん。聞こえちゃった。みゆな〜。あれ、姉でしょ?クソ姉じゃん。みゆなを引いて逃げたんでしょ?しかも逃げたって最悪じゃん。しかもさ…」と、続けて倒置法等無視して喋り続ける女に苛ついていた。
「トイレでキモいことしないでくれる?レズカップルさん。御愁傷様」と、言っていた。
2人は、キスをしていた。
キモいことにレズカップルは、普通にいた。まぁ、妄想想像にお任せするけれども…。
冗談は、さておき、妹が付いた嘘に比べたらまだマシ所か、誰も傷つけない方式よ。
他の人には、一切言わなかったんだから…。
トイレから戻ると、梶がいた。
「返事は?」という梶に、「いいよ」という私。
「お前、ふざけるな…」と言っていた男の人の声が飛んで来た。
たかゆきだったが、記憶を失い、「どちら様?知り合い?」と言っていたが、こちらの男性への胸のトキメキを隠せずに「好きー」と、言っていた。
「次の瞬間」と、たかゆきに言われて「えっ?」と思ったら、梶にキスされていた。
予言された…と思ったら嬉しかったが、「可愛いな」と言われて、無意識的に梶の手を弾き飛ばしていた。
「ごめん。ちゅーして」と、たかゆきの事を忘れないようにキスを迫ったら、「別れて来い、そしたら抱いてやる」と、言われたので、梶さんに「別れて」と言ったら、「いいよ」と、言われたので、速攻たかゆきに抱いてもらった。
「みゆなとは別れて来た」と言われた。嬉しかった。
「ありがとう」と言って、手を繋いだままセックスしてたら「喘げ」と言われて、自然と声が出ていた。
気持ち良かった。
付き合ってる期間、自由に呼んでいいとか、梶さんと言わないとはったき倒すと梶という人に言われたことは、言わなかった。言えなかった。たかゆきを傷付けたくなくて…。
その日の晩、めっちゃ愛された。
幸せだった。
その次の日の出来事だった。
梶の奥さんが来た。刃物を持って現れた。キモかった。スカートにズボンってないわって思ってたらいきなり「おりゃ」って。怖すぎます。「署まで来てもらいます」と、気付いたら言っていた私がいた。
梶の奥さんは、ずっと変な事を言っていた。
「あなたさえいなければ、妹さんは、無事だったのに」と、言われた。
「何を言っているの?妹は」と私は、咄嗟に隠し、必死に妹の存在を隠した。
「生きてる…みゆさんが死んだのは、あんたのせいよ」と、理不尽な事を言われた。
因みに、みゆなとみゆさんは、別人を指し示した言葉である。私は、咄嗟にそう思った。前日に予察していたことがあった。詳しくは言えないが仕事だった。
みゆなのことは、Aと呼び、みゆさんのことは、Bと呼ぶ。こんなのは、基本中の基本だった。
「……」私は、無言を貫き通した。
「ありがとう」と、最終的に梶の奥さんは、言っていた。
私は、思った。
主人であるたかゆきと出会う前であるし、不倫になるわけがないし、怖かった。
「梶…じゃなかった…たかゆき」この頃から主人のたかゆきの名前が出なくなった。
記憶の一部が剥ぎ取られたような感じだとどこの病院に行っても同じ事を言われた。
「真相バンキ大臣でも同じ事やってるよ姉ちゃん」と、実妹に言われる始末。
保護承認プログラムってなんだろうって思う。
実妹にやられてやんのってあの人が生きていたら…と思ったその時だった。
「ハッピーバースデーまりな」と、玄関が開いたと思ったら、叫ばれていた。
手元には、赤い薔薇の花束が…。
嬉しくて喜んでいたらこう言われた。
「結婚して下さい」と…。
凄く嬉しかった。
死んでしまいたいと思ってしまった。
もう幸せすぎて…。
「馬鹿」と言われた。
心を読まれてるようでビックリしていた。
「返事」
『あっ…』しまったと思った瞬間…。
キスされてることも忘れてこう言った。
「いいよ」と…。
嬉しすぎて泣いていた。
自分が思った『死んでしまいたい』という一言が大きすぎて、神様が泣いたらしいが…
世の中には、言って良い事と悪い事があるのよと…。
そういえば…去年のバースデーは、悲惨で、「ハッピーバースデーまりな」と言われて、返事を躊躇ってるような実妹の姿を見たことなんて忘れたまま、私が本当のまりななのにと思った過去もあることも忘れて頑張った。
結婚式を挙げることになったあの日の出来事。
プロモーションビデオになっていた。
梶からの餞別らしい…受け取った。ラジカセと共に泣いて、公安警察のトップに上り詰める決意をした。そして実際的に世界トップへ…。
結婚式当日。
私達は、お互い2回目の結婚式で、それは、お互いに愛してる相手同士で、結婚相手は私達で変わらず、私達は再婚同士でもない。
ちょっと不思議な本当の話。
事情があるのよ。記憶喪失という名の悪魔が…。
お互い初婚同士ってことよ。
朝方そういえば……
寝坊をした。
母が、久々に出て来て泣いた夢だったことは、誰にも言わなかった。
「ありがとう」と、式場の会場の皆様に向けて言っていた。
ズキズキ頭が痛んだ事は、秘密にしておいた。所謂、頭痛ってやつだ。
気付いたら2年間分の思いを隠しながらも堪えたなぁと思っていた時だった。
思い出すは、あの日。
主人になったあの人を見た瞬間に思った。
「カッコイイ」と思ったことさえ忘れるような出来事があった。
「あれは…なに?」見間違え?
出入り口付近、ハンカチを落とされた女性の方がいて、届けようとした時に発覚。
「それ…私の」と、叫ばれた。
「えっ?」どっからどう見ても先程ハンカチを落とした人とは、格好が違いすぎて泣いたというか、笑えた。
「あの〜みゆさん、いい加減にしてもらえます?それ、うちのなんで」と、言ってみた。
「そういうこと」と、男性は、言っていた。
警察ってそういうことよ。
日常茶飯事だった。
違うカップルが脅されて、良いカップルが脅されない世界が正しいのに…。
みどりが間違えたからといって何も本当のことに持っていかなくても…と思った瞬間だった。
みどりとは、長い付き合いだった。幼馴染でよく3人で遊んでたっていう話にされていた。裏で…。
私とは、幼稚園が一緒だったはず。
されど、たかゆきとは、別の幼稚園だったはず。小学校も中学校も違う。
不思議だった。
私のプロデューサーを通して会わないと会えない人達ばかりだった。きっと…脅されたんだと思った。
だから、警察のお兄ちゃんでもあるジンを呼んどいた。
きっと…。
うまくいったあの日。
敵を欺けたあの日。
でも…きっと…。
最初が嘘で始まってたら嘘で終わる…。
そういうことだと思うわ。
ジンが付いたたった一つの嘘…それは、「嘘付いた事にしてお前を抱く。嫉妬させときたければそうしとけ」というお兄ちゃんの声に乗ったあの日。
お兄ちゃんが脅されているとも知らずに…。
そして悲劇は、訪れる…。
色々ありすぎて泣いた日。
悔やんでも悔やんでもたかゆきは還らないと泣いたあの日。
たかゆきに生きていてくれてありがとうと泣いたあの日。
色々ありすぎて方便したあの日。
色々ありすぎて泣いたあの日。
鉄砲で撃たれていた。
泣いていた。
生きていたと分かった時も上方だった。
また狙われるんじゃないかと思ったら泣いていた。
「もう、上にいなくていいよ」と、気付いたら言っていた。
「まりな…逃げろ」と、あの人は、最期になるかもしれないと私に託した。
「172」とね…。
怖かったけれど、「分かった」と言っていた。
「ありがとう」という声に、「死ぬな馬鹿」と、言っていた。
そして…それから午後の出来事だった。
あの人が死んだと公表された。
「ありがとう」と言われたようで怖くなった。
警察ってなんだろうって思った。
理由が分かったのは、次の日だった。
『ピーンポーン』と、家のチャイムが鳴った時だった。
今朝見た夢を思い出しながら…。
私は夢を見ていた。
「鉄砲…発砲…用意!」と、言っていた声がした。
その時だった。
「パーン」痛い…。なにこれ…鉄砲?なんで…?と、思った瞬間だった。
その間5時間。
5時間も道端に放置されていたとされている。
イギリスってそういう国らしい…。何故イギリスにいたかと言うと、母方の親族と葬式と結婚が重なったと呼び出しされて殺されかけたらしいってこと。
それから8時間で日本に到着。
誰しもダメだと思った瞬間、目を覚ましたらしい。
自分で書くのもおかしな話だけれどね…。
そして…この場をお借りして…「この場に乾杯」と言っていた。
結婚式での出来事だった。
きっと…
5月の事だった。
結婚式から2ヶ月が経っていた。
妊娠5ヶ月だと報道された。
嬉しかった。