ダイヤモンド
 たかゆきと会う日。

「ありがとう」という人が現れた。後にこの人が私の頬を叩くことになるんだけれど、それは、また別の機会に…。

「今のは?」と言えるのに時間が掛かった。3日でようやく言えた私がいた。

「友達」と、3日後に言われ、2日後に「元カノ」と言われ、1週間後に「結婚相手だった」と言われた。婚姻関係にあったらしいが、フラれたらしいが自業自得。相手が違うもの。警察には、情報があって全部知っているの。生まれ変わっても同じ人と結婚をしているって話。
でも戦後にズレてるから、戦前を見ないといけない。このことを警察は、忘れている。何故なら私達は、自然と出逢い、恋に落ち、公安警察に守られてる。勿論、仲間とは、違う部署の。何故って?ちゃんと同じ人と結婚したからよ。たかゆきとまりなで結婚する仕組みよ。みんなに広めるわ。もし違うカップルを見たら「違うんじゃない?」と、馬鹿にしてみてね。きっと…上手くいくわ。これが本当の愛よ。何故って?卑弥呼時代の占いに出たからよ。予言していたの。だから、いいこともあるのよ。不倫は、愛って誰の言葉なんだろうね?不倫は、愛がない。私は、そのように思うわ。不倫なんてダサい。臭い女がするものよ。

「情報交換ってなんだろうね?」と、たかゆきに聞いてみた時、“奇跡”が起きた。

「俺もそう思う」と言われた時だった。

『ピキーン』と、耳が戻った瞬間だった。たかゆきとその隣にいた梶という人も驚いていた。

「あ、耳聞こえる…。大丈夫。たかゆき落ち着いて…これ、分かる。これ…」と、言ってみた時に…。

その時だった。

「あ、元カレ…」と、車の横に隠れていた女が叫んだ。たかゆきを追っかけ回すストーカーが叫んだ。

「ストーカーは、お前だろ。彼女さん」と、隣りに居そうで居ないような警察に意味分からんことを言われた。

私達は、夫婦だしというか、家族だしという気持ちで溢れ返っていた。

「博多弁喋れ」とも言われた。きもい…正直な私の気持ちだった。

「いや、富山だし」

誘拐されてたことを言おうかなと思ったけれど、警察相手にするのはなあ…と思ってたら、たかゆきが夫であるのをひた隠しにしていたが、「俺のっすー。妻っす」と言った。

梶という部下に言ったらしい。

「ちょりーすっす」と自己アピールした所で、「俺のなんで」とずっと言っていた。

すると、梶が「好きっす」と言っていた。

「ごめん」と気付いたら言っていた。

「火事場の梶。ごめん」と主人と意味不なやり取りをしていた。

その時だった。

「パーン」と鉄砲が飛んで来たように思った時、スパーンと、記憶が戻った。

「私、まりなー」気付いたら叫んでた。

「知ってる」と、たかゆきに言われた。

「警察。こいつ。俺の部下」とたかゆきが言っていた。

「梶。警察」と、すぐに覚えた。

「かじ…」

「火事場の梶」と、気付いたら言っていた。
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