初恋の君は冷徹皇太子 ~政略結婚から始まる溺愛生活~

婚約の知らせ

麗らかな春の日差しを浴びて、私は庭にある椅子に座り紅茶を飲んでいた。

こうして平和な毎日を過ごせるのも、公爵家の令嬢として生まれてきたからだ。

だが、最近周りが騒がしい。

私が18歳の誕生日を迎えてからだ。

もう結婚してもいい歳なのに、まだ婚約が決まってないからかもしれない。


令嬢達が通う学校の同級生たちは、もう婚約が決まった。

中でも一番仲が良かったミレイユ・ド・シャルルは、アドリアンという同じ公爵家の家柄の男子と、婚約した。

二人は本を読むのが好きで、よく図書室で会っていた。

同じ趣味を持っていたミレイユは、アドリアンを好きになって、私によく恋の相談をしていた。

「そんなに好きなら、お父様に相談してみたら?」

「私から言うの?」

本好きの大人しいミレイユは、恥ずかしいと言って、自分の気持ちを伝える事もできなかった。
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop