初恋の君は冷徹皇太子 ~政略結婚から始まる溺愛生活~
そこには威厳に満ちた皇太子の姿をした、アレクシスがいた。

ほどなくして、お父様は大臣を辞めた為、私も庭園を訪れることもなくなった。


そして再び彼を見つけたのは、成長して同じ男女共学の学校でだった。

でも、アレクシスは私の事を覚えていなかった。

私の姿を見ても、彼は眉一つ動かさなかった。

寂しかった。

忘れられたことが悲しくて、しばらくはあの庭園の日々を思い出して、泣いていた事もあった。

彼、アレクシスは私の初恋の相手だった。


部屋に着いてソファーに座ると、彼が婚約者だという衝撃も収まってきた。

その時だ。

お母様が部屋を訪れた。

「リディア、婚約相手が決まったんですって?」

「お母様、お聞きになったの?」

「今、お父様から聞いたのよ。」

お母様は、私の隣に座って抱きしめてくれた。

「皇太子妃になるのね。立派な立場になるわ。」

それを聞いたお母様の女中は、驚いた顔をした。

「もしかして、お嬢様の相手は氷の皇太子ですか?」

「そうよ。」

すると女中は、悲しそうな表情を見せた。
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