年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
「わかりました」
そう答えると、私はお義母様とともに部屋をあとにした。
案内されたのは、ホテル内にある高級ブティックだった。その店の入り口には「VIP専用」と書かれた小さなプレートが掲げられていて、扉の向こう側はまるで別世界のようだった。
柔らかなカーペットが敷き詰められた室内には、上質なシャンデリアが淡い光を放ち、まるでジュエリーのように輝くディスプレイ棚が並んでいる。スタッフたちは全員、黒を基調としたシンプルかつ洗練されたユニフォームに身を包んでおり、その一挙一動からプロフェッショナルな空気が漂っていた。
部屋の奥には試着室が設けられており、私はそのスペースで次々と衣装を試着させられていた。
「それもかわいいけど、あのベージュの服もいいわね」
お義母様が手渡してくれたのは、淡いベージュのワンピースだった。生地はさらりとした上質なリネン混で、軽やかな仕立てでウエストには細いリボンがあしらわれていた。スカートの丈は膝下でこれなら着やすそうだ。