年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない


「これもお似合いになると思います」
スタッフの一人がにこやかに微笑みながら、私にワンピースを差し出した。私は、その滑らかな布地の感触を指先でそっと確かめてみる。

そして、ちらりと見えた値札に思わず目を見開く。一着で、私の月給が軽く吹き飛びそうな額がそこにはあった。

「あの……」
思わず声を上げてしまうと、お義母様がにこりと微笑んだ。

「奏多からの初めてのプレゼントにしましょうね」
まさかの提案に、私は慌てて首を振って見せる。

「そんなことはできません!」
こんな高価なものを、彼の許可もなくプレゼントにするなんてできるわけがない。
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