年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
「鷹野君こそどうなの?」
私ばかりに答えさせないで欲しい、そう思いながら言ったのだが、彼はまっすぐに私を見つめ返してきた。その視線は揺るぎなく、まるで私の心を見透かしているようだった。
「俺はこのまま進めたい。結婚しよう」
まっすぐに投げかけられたその言葉に、驚きすぎて息が止まりそうになる。こんなにもはっきりと伝えられるとは思っていなくて、どう反応していいのかわからない。
「あっ、えっと……」
心臓がドキドキとうるさく鳴り、自然と視線をそらしてしまう。その瞬間、彼が一メートルほど空いていた距離を静かに詰めてきたのがわかった。
気づけば、彼の存在が近い。意識していなかったが、私より十五センチ以上背の高い彼の顔を見上げようとしても、よく見えない。仕方なく彼のシャツの襟に視線を向けると、上から低く落ち着いた声が降ってきた。