年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
「あれって、社長のお嬢様ですよね?」
隣で声がして、振り向くと莉子ちゃんが同じ方向を見つめていた。

「久しぶりに見ました。やっぱりきれいですよね。鷹野機長が結婚するかもしれない相手ってあの人なんですかね?」
「え?」

思いもよらない言葉に、心臓が大きく跳ねた。なにを言われたのか、一瞬理解が追いつかず、思わず莉子ちゃんのほうを見返す。

「なんかLATの方で噂になってるみたいですよ。鷹野機長が結婚するって」
どこからそんな情報が出たのかなんてわかるはずもないが、その言葉に思わずドキッとしてしまう。

「客乗務員の友達が愚痴ってました。今までどれだけ見合いしても断ってたのに、今回は受けたらしいって」
莉子ちゃんの言葉を聞きながら、内心どこからその話が漏れたのかと考える。
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