年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
「なに?」
「だって、絶対に言ってくれるから」

私がそう言うと、奏多君はふっと微笑みながら、一歩距離を詰める。
そして、頭の先から足元までゆっくりと視線を滑らせると、ふと真剣な表情になった。

「服だけじゃない。今日はメイクも違う? それも似合ってる」
「……ありがとう」

そこまで言われるとは思っていなくて、慣れたつもりだったのに、不意を突かれたように顔が熱くなる。
一緒に住み始めてから、奏多君は驚くほどまっすぐに私のことを褒めてくれる。

服装はもちろん、家事やちょっとしたことにも気づいて、肯定してくれる。

"役に立たない"と言われ続けてきた私にとって、その言葉は少しずつ自信をくれるものだった。
間違ってなかったのかもしれない――そう思えるようになった。

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