年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
給仕の男性が白い手袋をした手を軽く動かしながら、丁寧に説明を始めた。
「本日のアミューズでございます。まず、ウニのフラン キャビア添え。滑らかな卵のフランに濃厚なウニとキャビアを合わせ、トリュフの香りを添えております」
流れるような口調でそれぞれの味の特徴や楽しみ方を説明してくれる。最後に、シャンパンとの相性が抜群であることを付け加え静かに一礼した。
奏多君が軽く頷くのを見ながら、私は目の前の美しい皿に視線を落とした。
「いただきます」
奏多君の声に合わせるように、私もそっとフォークを手に取った。
どの皿も華やかで、ひと口ごとに驚きの味わいが広がる。ウニのフランは舌の上でとろけ、キャビアの塩気が絶妙なアクセントを加える。フォアグラのブリュレのほろ苦いカラメリゼと滑らかな食感、オマール海老のタルタルの爽やかな柑橘の香りどれも最高だ。