キスはボルドーに染めて
「蒼生さん、今日は午後から外部で打ち合わせですよね?」
陽菜美はスケジュール帳をパラパラとめくると、鞄と上着を置く蒼生に目を向けた。
「あぁ、今日は三社合同で打ち合わせだから、少し遅くなるかも知れないな」
蒼生はそう言うと、椅子を引いて、もうパソコンに向かっている。
陽菜美は蒼生の脇に淹れたてのコーヒーを置くと、壁際にある自分のデスクに向かった。
新規企画が順調に進みだした頃、突然この部屋に新しいデスクとパソコンが設置された。
どうも美智世の指示で、陽菜美専用のものが支給されたようなのだ。
予想外の美智世の判断に、蒼生も初めは信じられない様子だったが、それ以来、陽菜美はソファではなくデスクで仕事ができている。
陽菜美は、真剣な表情でパソコンに向かう蒼生の横顔をそっと見つめる。
最近では美智世も蒼生に対して小言を言うこともなくなり、むしろ評価しているような発言も聞こえてくるようになった。
――蒼生さんの問題が解決する日も、近いのかも知れない。
陽菜美は小さく「よし」と気合を入れると、自分も仕事をするためパソコンに向かった。
陽菜美はスケジュール帳をパラパラとめくると、鞄と上着を置く蒼生に目を向けた。
「あぁ、今日は三社合同で打ち合わせだから、少し遅くなるかも知れないな」
蒼生はそう言うと、椅子を引いて、もうパソコンに向かっている。
陽菜美は蒼生の脇に淹れたてのコーヒーを置くと、壁際にある自分のデスクに向かった。
新規企画が順調に進みだした頃、突然この部屋に新しいデスクとパソコンが設置された。
どうも美智世の指示で、陽菜美専用のものが支給されたようなのだ。
予想外の美智世の判断に、蒼生も初めは信じられない様子だったが、それ以来、陽菜美はソファではなくデスクで仕事ができている。
陽菜美は、真剣な表情でパソコンに向かう蒼生の横顔をそっと見つめる。
最近では美智世も蒼生に対して小言を言うこともなくなり、むしろ評価しているような発言も聞こえてくるようになった。
――蒼生さんの問題が解決する日も、近いのかも知れない。
陽菜美は小さく「よし」と気合を入れると、自分も仕事をするためパソコンに向かった。