スターリーキューピッド
「確かに少しピリついてはいたけど、真面目な理由だったし。私からもちゃんと説明したから大丈夫だよ」

「そう……?」

「うん。年下から口挟まれて気分悪くさせちゃったかなって一瞬冷や汗かいたけど、ハッキリ言ってくれて嬉しかったよって、むしろ褒められたから!」


このままだと彼がただの恐ろしい人になってしまうので、自身の発言にも触れて話した。

バカ正直に全部言うと余計な心配かけちゃうから、泣いたことは伏せてだけどね。


「なら良かった。昨日、『美月ちゃんのこと支えてあげてね』『四居さんのこと大事にしろよ』って、2人からメッセージ来たから、何かあったのかなって」


そういうことだったのか。

駐車場と車の中と、2回も泣いたもんね。内容も学校関連のことだったし。

優しい心遣いに、再び胸が温かくなる。


「多分夏休みに入ったらまた誘われると思うけど、無理して行かなくていいからね?」

「う、うん」

「自分の予定優先させていいからね? 嫌だったらハッキリ断っていいからね?」

「わかってる。ちゃんとわかってるから」
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