スターリーキューピッド
そう言って、自身のスマホにメモした友清くん。

私はお母さんに来てもらう予定だけど、友清くんは誰なんだろう。やっぱ同居してる木星さん?

愛香さんや深上さんみたいに、親戚のおじさんとして来てもらうのかな。






「──最近、整二と仲いいんだな」


下校中。途中で合流した明吾がおもむろに呟いた。


「昼休み、何話してたの?」

「夏休みはどこ行くのとか、昨日愛香さんと遊びに行った話だけど」

「また遊んだの?」

「うん。今回は、友清くんの親戚の、深上さんっていう人と3人でね」


深上さんの紹介も含めて、昨日の出来事を話す。


「お肉にすごく詳しくて、うちのお父さんへのお土産に鴨肉と馬刺し買ってた」

「へぇ、美味そう。昨日の夜はそれ食べたんだ?」

「うんっ。家族みんなで食べたよ。愛香さんは、スキンケアグッズと化粧品を爆買いしてた」

「この前と同じかー。荷物はやっぱり……」

「持たせてた。余裕しゃくしゃくだったけど」

「普段から鍛えてるならそうだろうな」
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