スターリーキューピッド
整二side


「ただいまー」


明吾との食事を終えて、家に帰ってきた。

靴を脱ぐやいなや、キッチンへ向かい、冷蔵庫から麦茶を取り出す。


「あぁ〜っ、うまっ」


ガラスのコップになみなみと注ぎ、一気にのどに流し込んだ。

2杯目を注ぎ足し、扇風機をオンにして前に座る。


小一時間ほどの食事会。

明吾と休日に会うのは3回目だけど、2人きりでは今回が初めて。

『話したいことがある』って、神妙な面持ちで言うもんだから、真面目な話か相談事かと思ったら……。


「やっぱそうだったかぁ……」


賢多と早見さんも、あの2人と同じ関係性。

だけど、いい意味でさっぱりしていて、俺と愛香の空気感に近い感覚。

対して委員長コンビは、お互いに様子をうかがっているような、どこかぎこちない感覚があった。
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