先生の秘密はワインレッド


 ――後日、友達から聞いた。
 同窓会の提案は先生からだと。

 私に会いに来てくれたんだね。
 そう思ったら、いじけてた自分が子どもに見えた。


 長い歳月を超えて気持ちが繋がった私たち。
 先生……。
 ううん、大好きな彼の眼鏡は今日もワインレッド。
 レンズはあの頃から私だけを見ている。

 そして、これから先も。
 ずっと、ずっと……。


 【完】

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