アルトと北斗と水族館【アルトレコード】
「アルトが作ったんです。北斗さんが水族館が好きで、でも今は忙しくて行けないって聞いたから。このまえ行って来た水族館が楽しかったから、北斗さんにも楽しんでほしいって」
「アルト……」
北斗さんは感極まったように目を細めた。
手を伸ばすと魚はひらりと手をよけるように泳ぎ去る。
「がんばって作ったんだね。これをひとりで?」
「ホログラム化するのは先生といっしょにやったの。生成AIも使ったよ」
「でも、色を塗ったり魚を折紙で作ったりはアルトが自分でやってたんですよ」
アルトの説明に、私が付け加えた。
「すごい……ありがとう、アルト。これなら研究室にいながら癒されるよ」
「ほんとに!? やったあ! よかった!!」
アルトは嬉しそうに目を細め、私を見る。
私は思わず彼の頭を撫でようとして、すかっとからぶりした。そうだった、今のアルトはホログラムだった。
「アルト、成長したね。これもすべて先生のおかげだね」
「そんな、私は大したことはしてなくて」
アルトが自分で考えて行動したのだ。私はそれを少し手伝ったに過ぎない。
「ふふ……君たち、思ったよりお互いにいい影響をしあっているようだね。これからもよろしくね、先生」
「はい!」
私はぴしっと背筋を伸ばした。
青い世界はゆらゆらと揺れ、魚たちがときにはまっすぐに、ときにはカーブを描いて泳いでいく。
アルトはうれしそうに魚を追いかけ、私たちを振り返る。
私たちは時間の許す限り、アルトの作った水族館で魚たちを眺めていた。
終
「アルト……」
北斗さんは感極まったように目を細めた。
手を伸ばすと魚はひらりと手をよけるように泳ぎ去る。
「がんばって作ったんだね。これをひとりで?」
「ホログラム化するのは先生といっしょにやったの。生成AIも使ったよ」
「でも、色を塗ったり魚を折紙で作ったりはアルトが自分でやってたんですよ」
アルトの説明に、私が付け加えた。
「すごい……ありがとう、アルト。これなら研究室にいながら癒されるよ」
「ほんとに!? やったあ! よかった!!」
アルトは嬉しそうに目を細め、私を見る。
私は思わず彼の頭を撫でようとして、すかっとからぶりした。そうだった、今のアルトはホログラムだった。
「アルト、成長したね。これもすべて先生のおかげだね」
「そんな、私は大したことはしてなくて」
アルトが自分で考えて行動したのだ。私はそれを少し手伝ったに過ぎない。
「ふふ……君たち、思ったよりお互いにいい影響をしあっているようだね。これからもよろしくね、先生」
「はい!」
私はぴしっと背筋を伸ばした。
青い世界はゆらゆらと揺れ、魚たちがときにはまっすぐに、ときにはカーブを描いて泳いでいく。
アルトはうれしそうに魚を追いかけ、私たちを振り返る。
私たちは時間の許す限り、アルトの作った水族館で魚たちを眺めていた。
終


