アルト、お小遣いを学ぶ【アルトレコード】
いつもの研究室で、私は仕事、アルトは勉強をしていた。
アルトの勉強のきりがついたタイミングで、私は彼に提案する。
「このあとは写真を撮りに行ってみようか」
これもまたアルトの成長に役に立つかな、と思ったからだ。もちろん事前に北斗さんの許可はもらっている。
「写真? やってみたい!」
黒味がかった銀色の瞳が興味深げに輝き、前のめりになった拍子に銀色の髪が揺れた。
「生き物の写真、いっぱいとりたいな」
「中庭に行くから、運が良ければ鳥の写真も撮れるかもね」
「わあ、楽しみ!」
アルトはわくわくと答える。
私はアルトを携帯端末に入れて研究所の中庭に向かった。南棟と北棟との間にある中庭は緑が茂り、花壇には花が咲き乱れている。ベンチもあってちょっとした公園みたいだ。
ここなら蝶や鳥が飛んでくることがあるし、お花も咲いている。池には鯉が泳いでいるし、撮影の対象に困らないだろう。
私はアルトの入った端末をあちこちに向けて、彼の言う方向に向きを直す。アルトは好きなタイミングで端末のカメラのシャッターを切り、たくさん写真を撮った。
「すごい、楽しい、もっと撮りたい!」
「いいよ、まだ時間はあるからね」
私は微笑して答える。
そうだ、今度はカメラ付きドローンを借りてこよう。アルトが端末から操作できるようにすれば、思った通りのアングルで写真を撮れるようになるはずだ。
「あ、ほくとだ」
アルトの声に顔を上げると、北斗さんが北棟から南棟へ移動しているところだった。
アルトの勉強のきりがついたタイミングで、私は彼に提案する。
「このあとは写真を撮りに行ってみようか」
これもまたアルトの成長に役に立つかな、と思ったからだ。もちろん事前に北斗さんの許可はもらっている。
「写真? やってみたい!」
黒味がかった銀色の瞳が興味深げに輝き、前のめりになった拍子に銀色の髪が揺れた。
「生き物の写真、いっぱいとりたいな」
「中庭に行くから、運が良ければ鳥の写真も撮れるかもね」
「わあ、楽しみ!」
アルトはわくわくと答える。
私はアルトを携帯端末に入れて研究所の中庭に向かった。南棟と北棟との間にある中庭は緑が茂り、花壇には花が咲き乱れている。ベンチもあってちょっとした公園みたいだ。
ここなら蝶や鳥が飛んでくることがあるし、お花も咲いている。池には鯉が泳いでいるし、撮影の対象に困らないだろう。
私はアルトの入った端末をあちこちに向けて、彼の言う方向に向きを直す。アルトは好きなタイミングで端末のカメラのシャッターを切り、たくさん写真を撮った。
「すごい、楽しい、もっと撮りたい!」
「いいよ、まだ時間はあるからね」
私は微笑して答える。
そうだ、今度はカメラ付きドローンを借りてこよう。アルトが端末から操作できるようにすれば、思った通りのアングルで写真を撮れるようになるはずだ。
「あ、ほくとだ」
アルトの声に顔を上げると、北斗さんが北棟から南棟へ移動しているところだった。
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