ひと夏の星に名前をつけるなら
「……ありがとう、アル」

「うん」

「……会えて、よかった」

「僕も」

月明かりのない夜道で彼は少し笑って、手を振った。

「ことちゃん、また——」

言葉の続きを、私は聞き取れなかった。
振り返ったときには、彼の姿はもうなかった。

まるで、星みたいに。
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