私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
潜り込んで、手にした瞬間スマホが鳴った。
「わっ!び、びっくりした……落とし主からかも」
ぴっと通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『新しい女性ですか』
いきなりなに?
これ、単刀直入すぎない?
「新しい?あの、スマホの持ち主ですか?今、床に落ちていたのを拾ったところなんです」
『にわかには信じられませんね』
どういう意味!?
スマホの通話画面を見ると名前は渡瀬と書いてある。
『梶井さんを電話口に出して欲しいと言ったところで無理でしょうね』
「ここに梶井さんはいません」
『そうですか。それもひとつの手でしょう。新しい彼女さん。私はマネージャーの渡瀬です。マネージャーから連絡があったということだけお伝えください』
つまり、私が梶井さんの彼女だと誤解されている!?
新しい女イコール私が嫉妬して電話口に出ることができないようにしていると思われているのだろうか。
って、このスマホは梶井さんのなの?
「私は梶井さんの新しい彼女じゃありません」
「わっ!び、びっくりした……落とし主からかも」
ぴっと通話ボタンを押した。
「もしもし?」
『新しい女性ですか』
いきなりなに?
これ、単刀直入すぎない?
「新しい?あの、スマホの持ち主ですか?今、床に落ちていたのを拾ったところなんです」
『にわかには信じられませんね』
どういう意味!?
スマホの通話画面を見ると名前は渡瀬と書いてある。
『梶井さんを電話口に出して欲しいと言ったところで無理でしょうね』
「ここに梶井さんはいません」
『そうですか。それもひとつの手でしょう。新しい彼女さん。私はマネージャーの渡瀬です。マネージャーから連絡があったということだけお伝えください』
つまり、私が梶井さんの彼女だと誤解されている!?
新しい女イコール私が嫉妬して電話口に出ることができないようにしていると思われているのだろうか。
って、このスマホは梶井さんのなの?
「私は梶井さんの新しい彼女じゃありません」