私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
『なるほど。昔からの女でしたか。失礼しました。梶井さんの女性関係に口出すつもりはありません。忙しいのでこれにて失礼します』
「待ってください。本当に誤解で―――」
ブツッと一方的にきられてしまった。
「違います!」
叫んだけれど、私の声は届かない。
女性とのトラブルは梶井さんにとって日常茶飯事なのだろうか。
「マネージャーって言ってたよね」
しょんぼりしながら、掃除用具を片付けてカウンターの席に座った。
フルーツパフェが鎮座している。
メロンとリンゴ、パインにバナナ。
たっぷりのフルーツにヨーグルト風味のアイス。
さっぱりしていて美味しい。
「穂風さんの優しさが染み渡る……」
やわらかくなったアイスをスプーンで大きくすくった。
早く食べないと完全に溶けてしまう。
それにしても困った。
きっと梶井さんはジュースをかぶってジャケットを脱いだ時、スマホを落としてしまったのだろう。
つまり、私のせい。
「どうしたらいいのかな」
じぃーっとスマホを見つめる。
でも、どこに住んでいるかわからない。
そうだ。
知り合いの人に電話すればいいのでは?
「待ってください。本当に誤解で―――」
ブツッと一方的にきられてしまった。
「違います!」
叫んだけれど、私の声は届かない。
女性とのトラブルは梶井さんにとって日常茶飯事なのだろうか。
「マネージャーって言ってたよね」
しょんぼりしながら、掃除用具を片付けてカウンターの席に座った。
フルーツパフェが鎮座している。
メロンとリンゴ、パインにバナナ。
たっぷりのフルーツにヨーグルト風味のアイス。
さっぱりしていて美味しい。
「穂風さんの優しさが染み渡る……」
やわらかくなったアイスをスプーンで大きくすくった。
早く食べないと完全に溶けてしまう。
それにしても困った。
きっと梶井さんはジュースをかぶってジャケットを脱いだ時、スマホを落としてしまったのだろう。
つまり、私のせい。
「どうしたらいいのかな」
じぃーっとスマホを見つめる。
でも、どこに住んでいるかわからない。
そうだ。
知り合いの人に電話すればいいのでは?