私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
そして、ここにスマホがあることを伝えてもらおう。
「そうしよう」
意を決してスマホを手にした。
そして、電話帳を開く。
梶井さんの電話帳はグループごとにわけられていた。
「なぜ、楽器ごとのグループ?」
ピアノ、バイオリン、チェロなど。
これはなんだろう。
私は試されているのだろうか。
この道は分かれ道。
そんな気がした。
「私ならピアノ。でも、梶井さんはチェリストだから、グループはチェロを選びます!」
ビシッと勢いよく画面をタップした。
「えーと、外国の人は無理だから」
深月逢生と名前が書いてある。
「男の人で同じ楽器……どこかでみたことある名前―――ってクラシック界のプリンス!?」
クラシック界のプリンスと呼ばれ、アイドル並みの人気を誇る三人組の一人だ。
梶井さんと彼らは菱水音大附属高校の先輩と後輩になる。
同じ楽器だし、仲がよくても不思議じゃない。
一応、私も菱水音大附属高校出身。
だけど、梶井さんや深月さんは格が違う。
「そうしよう」
意を決してスマホを手にした。
そして、電話帳を開く。
梶井さんの電話帳はグループごとにわけられていた。
「なぜ、楽器ごとのグループ?」
ピアノ、バイオリン、チェロなど。
これはなんだろう。
私は試されているのだろうか。
この道は分かれ道。
そんな気がした。
「私ならピアノ。でも、梶井さんはチェリストだから、グループはチェロを選びます!」
ビシッと勢いよく画面をタップした。
「えーと、外国の人は無理だから」
深月逢生と名前が書いてある。
「男の人で同じ楽器……どこかでみたことある名前―――ってクラシック界のプリンス!?」
クラシック界のプリンスと呼ばれ、アイドル並みの人気を誇る三人組の一人だ。
梶井さんと彼らは菱水音大附属高校の先輩と後輩になる。
同じ楽器だし、仲がよくても不思議じゃない。
一応、私も菱水音大附属高校出身。
だけど、梶井さんや深月さんは格が違う。