私のことが必要ないなんて言わせません!【菱水シリーズ③】
「望未ちゃんはあなたがいつも付き合うような女の人達とは違っていた。だから、私も望未ちゃんが傷つくとわかっていても、止めなかった」
「止めろよ。俺みたいな男をあいつに近づけさせるな」
「近づけさせたくなかったわ。望未ちゃんはきっと他の人でも幸せになれる。でも、梶井さん。あなたは違う」
「あいつが幸せになれるなら、その他の人と付き合わせろよ。いちいち、俺を呼びつけるな」
「いつもは余裕なのに必死だね」
陣川がくすりと笑った。
なんだ、こいつ―――いつもの軽さがない。
重たい空気が流れた。
「小百里さんは梶井さんのことも心配してくれているんだよ。わからないかな?望未ちゃんを逃しちゃったら、先がない。そう言っているんだ」
俺の未来。
死んだ母の姿が頭にちらついて、ギクリとした。
繰り返される悪夢とまとわりつく母の亡霊。
母を捨てた俺の罪はいつまでたっても消えない。
「このまま、一人でいるならいればいいよ。けど、中途半端に手をだして傷つけるのは感心しないな」
陣川は俺のそばまでくると、ポケットに紙を滑り込ませた。
「望未ちゃんに謝ってよ?でないと、また呼ぶからね」
「止めろよ。俺みたいな男をあいつに近づけさせるな」
「近づけさせたくなかったわ。望未ちゃんはきっと他の人でも幸せになれる。でも、梶井さん。あなたは違う」
「あいつが幸せになれるなら、その他の人と付き合わせろよ。いちいち、俺を呼びつけるな」
「いつもは余裕なのに必死だね」
陣川がくすりと笑った。
なんだ、こいつ―――いつもの軽さがない。
重たい空気が流れた。
「小百里さんは梶井さんのことも心配してくれているんだよ。わからないかな?望未ちゃんを逃しちゃったら、先がない。そう言っているんだ」
俺の未来。
死んだ母の姿が頭にちらついて、ギクリとした。
繰り返される悪夢とまとわりつく母の亡霊。
母を捨てた俺の罪はいつまでたっても消えない。
「このまま、一人でいるならいればいいよ。けど、中途半端に手をだして傷つけるのは感心しないな」
陣川は俺のそばまでくると、ポケットに紙を滑り込ませた。
「望未ちゃんに謝ってよ?でないと、また呼ぶからね」