転生モブ令嬢は、死ぬ予定でした 王太子から溺愛されるなんて、誰か嘘だと言って!
「ここは恋愛学園! 最愛のパートナーを見つけることこそが卒業条件になっているんですもの! 二股だろうが三股だろうが、なんの問題もありませんわ!」
「いや、駄目だろ……」

 ロンドは心底軽蔑しているようにしか読み取れない視線を向けた。
 ――彼が爵位に目が眩み、長年ともに過ごしたティナよりも公爵令嬢に靡くような男でないと確定した瞬間である。

(さぁ! ロンド! 今すぐティナを、連れ出して……!)

 たとえこの命を失ったとしても、ロンティナが成立するなら問題ない。
 ユキリがそんな覚悟とともに、両手を広げたからか。

「行くぞ」

 2人の醸し出す一触触発な空気を察知したロンドは、このままここにい続けたら面倒なことになると考えたらしい。

「え? う、うん……」

 戸惑うティナの手を強引に掴んで指先を絡めると、今度こそ帰路に着いた。

(ああああ! ロンティナの恋人繋ぎが見られるなんて……! 転生してよかったー!)

 幼馴染コンビを見送ったユキリが涙を流して大喜びすれば、ランカが訝しげな視線をこちらへ向けた。

「あなたも、ロンド様が好きですの……?」
「へっ!?」

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